私は、職業訓練校に入学する前にテープ書きおこしの在宅の仕事を少しだけしたことがあります。
TranscribeMeというアメリカの企業です。
スマホの音声検索と思われる音声データを専用サイトで文字に書き起こす仕事です。
TranscribeMeで仕事をするにはテストをクリアしないといけません。
テスト内容はぶっちゃけ簡単で、音声データを聞いて時間内に正確に入力するだけです。
長い間、2ちゃんなどで不毛な書き込みし続けていたのでタイピングだけは早いです。
この音声データの書きおこし作業の報酬はドルでペイパル経由で支払われます。
金額はデータ1時間分で20ドルぐらいでした、今だと2260円ぐらいかな。
時給2000円と勘違いしそうですが、そう簡単には稼げません。
まず、上記で書きましたが音声検索と思われる単語ばかりなのです。
例えば「ラーメン」と言っていたらラーメンと専用サイトに入力します。
時間はほんの1秒程度です、これを一時間分するとなると大変な時間と労力がかかります。
しかも、簡単な単語ならいいですが「クリリン」などアニメのキャラクターだったりする場合があります。
有名なキャラクターならすぐわかりますが、知らないアニメやゲームのキャラクターなら検索して調べないといけません。
「バカ、アホ」などの暴言や差別的な言葉や「意味不明」な言葉などは、書き起こし対象外と報告しないといけないのですが、ここでこの仕事の難しいポイントがあります。
「意味不明」だと思っていた音声データは、実は何かのアニメキャラクターやどこかにある「店名」だったりする場合があります。
なので取りあえずは知らない単語でもよく音声を聞いてネットで検索して調べないといけません。
知らない単語の一つ一つ検索していたら途方もない時間と労力がかかります、こうなると一時間分のデータを書き起こす作業量は尋常じゃないです。
更に問題があります、この音声データをチェックする人がいるのですが、その人が「クリリン」を知らないとこちらが「クリリン」と書き起こしても意味不明な言葉を書き起こしてはいけないので、私の作業ミスと判断されてしまうのです。
何度かアニメキャラクターで作業ミスだと判定されました。
私の方が正しい書き起こしをしているのに、チェックする側が知らない単語だったらミス判定されてしまうのです。
ミスが多くなると仕事が回ってこなくなります。
TranscribeMeには作業する人専用の掲示板がありますが、私と同じでチェックする側が単語の意味を知らないでミスだと判定されている事例が報告されていました。
実はチェックする側も同じ在宅ワーカーのアルバイトで、質が低いです。
在宅の仕事なので女性が多かったです、チェックする側も女性が多いのでアニメやゲーム関係の単語に無知な人が多かった気がします。
ですので、バカバカしくなって結局この仕事を辞めました。