2002年
丁度ワールドカップの年だった、ボクは大学を中退した。
腰の調子が悪く、バイトも辞めた。
親には当然働けと言われていたし奨学金の事もあったので、就職活動をすることにした。
何社も応募したけど、時代は就職氷河期で大学中退の自分ではどこも採用されなかった。
それどころか、大検組なので高卒扱いすらしてもらえないことも多々あり、ボクは自信喪失していた。
バイトでもいいから仕事をするべきだった、でもこの時はどうしても正社員で就職したい気持ちが強かった。
年齢も24歳になっていたので、若い今のうちに就職しておかないとダメだと思っていたし親からもそう言われていた。
でも、この時代は厳しかった・・・・
大学中退後、ヘルニアの通院と就職活動を続けて数か月が経った頃になるとボクの気力は完全に失せていた。
就職活動がうまくいかずに精神的に疲弊してきて「もうどうでもいいや」そういう気持ちになっていた。
2002年この頃は、ADSLが普及し始めて高速インターネットが一般家庭でも楽しめるようになっていた。
FF11などのオンラインゲームも色々と登場してきてボクはやりたくてたまらなかった。
本当はインターネットやオンラインゲームをしたいだけなのに、今の時代はパソコンぐらい使えないと社会で通用しないと自分勝手な解釈をして、奨学金返済用に確保していたバイトの貯金をパソコン購入とADSL開通費用に使った。
奨学金は大学中退後に振込の停止をして、傷病と経済困難が理由で返済期限を猶予してもらえていた。
当初は、就職活動中のちょっとした息抜きの為にパソコンを買ったつもりだったけど、この選択は失敗だったと今でも思う・・・・
先にバイトでもいいから仕事先を見つけてからパソコンを買うべきだった。
まさか、インターネットにこんな中毒性があるとはこの時は知る由もなかった。