1994年~2000年ごろ
高校中退が決定した時は将来の不安よりも、この地獄から解放された事がうれしかった。
死刑判決の囚人が逆転勝訴して無罪判決を勝ち取ったような気分。
やっと明日に恐怖することなく、ぐっすり眠れる日々が来た。
しかし、家庭内での居場所は無かった。
親からは毎日嫌味を言われ続ける日々、顔を合わせるとケンカになるので極力会話せずに食事も部屋でとるようになり、食事回数は昼の1回となって現在も続いている。
毎日ゲームしたりアニメを見たりする日々が続いた、第一次ニート生活が始まる。
ボクはニートになってお小遣いが貰えなくなりゲームを買うお金が無かったので、兄が買ってきたゲームを兄が家にいない間だけ隠れてするか、古いゲームを何度もやり続けた。
95年ごろのアニメはエヴァンゲリオンやガンダムWなどにハマっていた。
テレビ東京系の夕方アニメが豊作だったので、毎日時間になるとテレビの前でスタンバイしていた。
高校中退してニートになった当初は、心が解放されて救われた気分だった。
けれど、それが数か月~数年間続いてくると将来の不安が押し寄せてくる。
10代の貴重な時に、同年代の人たちは外で勉強したり友達と遊んだり恋人がいたり青春してるのに、自分は家で一人ジッとしてるだけで歳を取っていく現実に恐怖していた。
このままじゃダメだとわかってるけど、外に出るのが怖い、人間が怖い、怖くて仕方なかった。
親からも「バイトでもしろ」と言われたし、この頃になるとプレイステーションやセガサターンなど次世代機が登場してきて、ボクもゲーム機が欲しかったのでバイトしようと思った。
新聞の求人チラシを見ては何度も応募しようと試みたけど、応募する直前で怖くなって震えて電話ができなかった。
郵便局のバイト面接に行ったこともあったけど、怖くなってバックレたり・・・
このまま怖くて何も行動せずにズルズルと時間だけが経過していった。
気が付くと20歳になり成人式はもちろん欠席したし、写真すらとってない。
貴重な10代はイジメとひきこもりで終わった・・・
この第一次ニート期間は1994年~2000年ごろの約6年間、ボクが21歳~22歳ぐらいだったかまで続いた。
この時代を振り返ると、誰にも相談できずに一人で毎日悩んで苦しかった。
どうすればいいかわからなかった、誰かに助けてほしかったんだと思う。
でもボクの人生は誰も助けてはくれない、味方などいないってもっと早く理解するべきだった。
結局は自分で乗り越えるしか方法はなかったのに。