2012年
ニート脱出のためにいろいろな会社に応募した。
ガチャガチャの補充や水道検針の仕事、コンビニなどのフランチャイズに応募したり。
しかし、どこも不採用で35歳職歴学歴なしの現実の厳しさを思い知る。
残るのは介護か警備の二択になった、介護だけは絶対したくなかったので警備員のバイトに応募することにした。
警備と言っても、1号2号3号4号と種類は様々ある。
1号=施設警備、巡回や監視、施錠や出入り管理の業務、セコムやアルソックなど大手の警備会社は大概これ、警備員の中では上位ジョブである。
2号=雑踏警備、街でよく見る交通誘導業務、大手警備会社は受注しない大抵は地元の小さな警備会社が請け負っている、警備員の中では最下層に分類される。
3号=運搬警備、現金や貴重品などの運搬をする業務、これも大手警備会社が請け負っており警備員の中では上位ジョブである。
4号=身辺警備、いわゆるボディーガードで一般人がこの仕事にありつけることはまずない、警備員の中では最上位ジョブと思われる。
ボクは最初に大手警備会社の1号と3号警備に応募した、けれど不採用になった。
正直、警備ならどこか採用されるだろうと思っていたからショックだった。
自分が今置かれている状況がやっと理解できた。
最後は地元の小さな2号警備会社に応募することにした。
この時は交通誘導なんか突っ立てるだけで楽そうと思っており、実際は大変だと後々思い知る事になる。
そして、面接はすぐに決まった。
2階建ての民家で、なのに会社名はカタカナ英語な横文字でスゴイ不安になる。
ヤバイ会社の臭いがプンプンしていたけど、ボクに会社を選ぶ権利はなく背水の陣で面接をすることになった。